世界を変えてしまうサイエンティストたちの【すごい発見】




ケイ・ミズモリ

現代は科学万能の時代です。科学技術は過去100年で革命的な進歩を遂げ、特に21世紀以降の情報通信機器の進歩は目覚ましいものがあります。これは私(や他の人たち)の一般的な考えです。

しかし著者は「地球人類の未来を切り拓くという観点から科学技術は停滞している」と大胆に主張し、この科学の停滞を打破するために私たちが向かうべき世界を提示しています。

かつて、正統な科学界から「疑似科学」として揶揄され、抹殺されたさまざまな科学研究がありました。著者はそれらを総称して「オルタナティブサイエンス」と呼んでいます。

例えば、電磁気と振動の作用による死者の蘇生や人体の再生、色の波長による不治の病の治癒、体内で物質を生み出す生体元素変換、振動による植物との交信や治癒力の増強などがあります。電波を受信して​​磁気エネルギーを捕らえる古代ピラミッドによる重力制御と浮上。植物間の遠隔通信に使われる「W波」と重力と「ダークマター」の関係。

これらを並べると脅しのような話に聞こえるかもしれないが、そうではない。これらはいずれも、過去に正当な科学者が取り組み、研究成果をあげてきた問題であり、ノーベル生理学・医学賞を受賞した科学者もいる。

本書の著者は、大学の理工学部を卒業後、ジャーナリストとして渡米。2003年に帰国後は、オルタナティブサイエンス研究を中心にサイエンスライターとして活動している。理系出身者として、これらすべてを独自の方法で科学的に検証し、さまざまな仮説を立てている。

一見、上記の現象はまったく別物のように思えるかもしれないが、著者によれば「すべては一本の糸でつながっている」。つまり、これらの現象にはそれぞれ「ある種の振動干渉」が関わっているのだ。著者は「これらの謎が詳細に解明されたとき、地球上の人類の未来がついに明らかになる」と断言する。

著者は代替科学に対して一貫して肯定的な姿勢を保っているが、いわゆる「疑似科学」に関する逸話をこれほど多く集めた本は珍しい。その意味では、懐疑論者にとっても一読の価値がある本である。

世界を変えてしまうサイエンティストたちの【すごい発見】