週刊誌記者が追いかけた「本当かもしれない都市伝説」

ミステリー特別取材班

出版業界は今、ますます厳しい状況に直面している。かつては人気だった週刊誌業界も例外ではない。

週刊誌が政治、芸能人のスキャンダル、経済事件などのスクープを次々に発表し、国民を大いに安心させた時代はとうに過ぎ去った。インターネット全盛の令和の時代、多くの週刊誌の主要読者は60歳以上で、高齢者向けの実用記事が紙面に溢れている。

そんな窮地に、慢性的なネタ不足に悩まされていた週刊大衆のベテランフリー記者が偶然出会ったのがオカルトの世界で、「そういえば昔はUFOを特集した番組や雑誌が今よりもっとあったな」と記者はしばし懐かしみ、さっそく編集部内に「ミステリー特捜班」を立ち上げ、新たな「都市伝説」というジャンルに活路を見出した。

本書は、特別チームが調査した「都市伝説」(週刊誌連載時のタイトルは「世界の衝撃ミステリー」)をまとめたものである。便宜上、「オカルトミステリー」「超科学」「国際陰謀」の3部に分かれている。「オカルトミステリー」は、古代宇宙飛行士説からNASAの陰謀、UFO、UMAまで、雑多な話が満載である。(とはいえ、純粋な「オカルト」の話はないので、オカルトっぽい。)

一方、「超科学」は、旧日本軍の核兵器開発や日本製OSなどの深刻な秘話から、未来人ジョン・タイターの話まで、無節操(いい意味で)である。

「国際陰謀」コーナーには、ケネディ暗殺やダイアナ妃などの懐かしい話から、プーチンの影武者説、ファーウェイの陰謀を暴く最新ニュースまでが満載です。

記事の内容はあくまでも入門書ですが、オカルトを長く探求し続けているうちに、専門的になりすぎて理解しにくくなる部分もあります。このような便利なミステリー入門書の存在はありがたいです。愛好家にとっては、情報を広めて同好の士を増やすためにも使えます。

週刊誌記者が追いかけた「本当かもしれない都市伝説」